マンディアルグ

マンディアルグ

 フランスの作家(1909-91)。幻想的な筆致により「新しい幻想」作家としての地位を固めるが、ここではむしろピエール・モリオン名で書かれた少女監禁と性的暴行を描いた『閉ざされた塔の中で語る英吉利人』に注目しよう。

 とはいえ、マンディアルグにペド的感性を見出すのは難しい。というのは、彼の初期作品においては、何度となくミソジニー的記述が見受けられるからである(特に『狼の太陽』)。ペドというより、後年三島由紀夫に傾倒したところから見ても、ホモセクシャル的な感情によるところが大きいと思われる。

 その意味では、『英吉利人』はサドと同様にポルノ的描写自体に意味を見出すのではなくて、ポルノを描くことによって他の意味を照らし出すという、コノテーションポルノだといってよかろう。

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